南オーストラリア州アデレード出身の46歳。 それまでは運送会社など、マネージメントの仕事などをしていたが、ある日教師になる事を決意。アデレードのフリンダース大学で教育学を専攻し、留学先のサンフランシスコでJETプログラムの存在を知る。1995年に(旧)新潟県西頚城郡青海町に英語教師助手のALTとして派遣され、これが教師として初めての一歩となった。 それを機にアデレードの高校で2年間教えるが、アジアへの興味は次第に高まっていく。そして、上海のインターナショナルスクールで5年半教鞭を取り、日本を含む世界史などを教えることとなる。 趣味は旅行で今までにいろいろな国を訪れる。主にアジア・パシフィックアイランドが好きで、タイ・マレーシア・インドネシア・シンガポール・日本など各地を旅する。中国にいる間は、四川省・雲南省など国内を1ヶ月かけて旅行したこともある。次の行く先はマレーシアで、これからもいろいろな場所を見て歩きたいと思っている。 他の趣味はやはり書くこと。日本に住んでいた頃はALTの情報誌であるJET Journal, またNiigata JOHOなどに寄稿し、自分で運営しているWebサイトに、上越ぐっどトラベルガイド・ヨウコソ妙高高原がある。今までに書いた旅行記などはThe Japan Times, Shanghai Daily,福岡NOW, Asia!, Voyageなどに掲載される。 そして、富士山には・・・二度と登らないと固く決意をしている。どうしてか?は本書をご覧下さい。 ALTとして採用され、九州あたりに行ってみたいと思っていたニコラスを待ち受けていたのは、青海という赴任地。彼にとってそれは聞いた事もない場所。そんな彼の初めての仕事は、 題名の「ぼくのお母さんはトラクター」とは、ある一人の生徒が書いてきたその課題の内容だった。彼のお母さんはトラクターなのか?トラクターを使っているのか?それとも・・・?謎を呼ぶ英作文から始まる日本での生活。 外国人から見たらびっくりする日本の習慣や文化・風土−「エンカイ」「エルビスに扮装する人々」「和式トイレ」「電車の時刻表」などなど、独特のユーモアを交えて綴る日本観、そして日本で出会った様々な日本人や外国人たちの様子がすし詰めのように、この本に集結している。
「青海」は外国人にとってあまり聞いた事のない場所・・・らしい。東京からは電車で3時間半ほど。親不知・子不知、フォッサマグナで有名な富山県と新潟県との県境にある海と山との両方に挟まれた土地で、山の幸・日本海からの海の幸で食生活はとても豊かである。 青海(おうみ)との地名の通り、日本で過ごしたこの場所は青い海に面した自然の素晴らしい場所。ひすいも落ちていると言うアパート近くの海岸は、紫色のひすいもあるとの事でラベンダービーチと呼ばれている。しかし、外国人にとっては、退屈で何もすることのない田舎の町と思われがちなこの町でニコラスはどのように2年間を過ごしたのか? そして、地元の幼稚園・小学校・中学校で英語を教英会話クラブで教えるかたわら出会った、温かい青海の人々とのふれあいも本書には書かれている。
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